
先輩が固定チームナーシングをご紹介 !
附属病院 CCU
循環器の集中治療室(CCU)で、心筋梗塞や心不全など心疾患の患者さんのケアをしています。
当院には固定チームナーシング制があるので、チーム全体で一人の患者さんを看ることができます。治療方針についてチーム内で意見が割れた時は、他のスタッフや管理職、時には医師も交えて全体でカンファレンスを行い、ベストな着地点を見出します。
CCUには長期で入院されている末期のがん患者さんもいます。看護師は固定チームで動いているので患者さんとの信頼関係を築きやすく、たとえば「家族はこう言っているけど、私はこうしたい」など、治療方針に対する言いにくい本音も伝えてくださって、効果的な意思決定支援につながることも多いですね。患者さんが何を求めているのかを、常にチームで話し合いながら進めていける固定チームナーシング制のメリットを改めて実感しています。
附属病院 12N病棟
固定チームナーシングは、患者さんのことを事前に把握した上で関われるメリットがあります。
患者さんとの会話の中で「あれ?」と疑問に思う部分があっても、チームで話し合って軌道修正しながらケアを進めていくことができるんです。同じ看護師のチームで対応するので、短期入院の患者さんにも安心感を与えられます。
80代の胆管がんの患者さんが長期入院をされていて、病院でお看取りをすることになりました。私のチームでは、長期にわたってこの患者さんを看ることができたので、病態や気持ちの変化に気づきやすく、本人が落ち着ける環境づくりを常に意識できたと思います。亡くなる数日前から、チームの看護師に会うたび「ほんまにありがとうな。お世話になりました」と感謝の言葉をくり返されていて。少しでも穏やかな最期に貢献でき、チーム制の良さと看護のやりがいを感じました。
総合医療センター 6S病棟
固定された数名の看護師で、一人の患者さんを継続的にケアしていくのが固定チームナーシング制です。そのメリットは、チーム内で情報共有して病状や経過を把握できること。何か患者さんに問題が起こった時には、チームでしっかり話し合って解決していく。患者さんにとっても、看護師にとっても意味のある制度だと思います。
ある時、高齢の女性患者さんが白血病で緊急入院されたのですが、全身状態が悪く、すぐに看取りの方針となりました。付き添いで入院されていた娘さんが事実を受け入れられず、不安で眠れない状態になったので、チームで話し合って娘さんも一緒にできるケアを提案しました。お母様は数日後にお看取りとなってしまったのですが、娘さんが最後に「お母さんありがとうね。がんばったね」と言葉をかけられていて、少しずつ受け入れてくれたのかなと少し安心したのを覚えています。
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