チームリーダーたちに固定チーム制の
メリットを聞きました!
附属病院 8S病棟
私は急性期チームの一員として無菌治療室の患者さんを担当しています。
固定チームナーシングのいいところは、1年間同じチームで患者さん一人ひとりの入院から退院まで継続して看るので信頼関係が構築しやすいこと。特に無菌治療室の患者さんはご家族との面会ができないので、気分転換になるような楽しい会話を心がけています。
ある女性患者さんが2回目の移植で再入院された時の話です。1回目の移植が成功したこともあって再発の事実を受け入れられず、食事も薬も拒否されて塞ぎ込んでしまったのです。そこで、私たちは多職種を巻き込んで臨時のカンファレンスを開催。ご家族から直接アドバイスをいただいたりしながらチーム一丸となって移植につなげることができ、最後には笑顔で退院されました。前回の入院で、患者さんとの関係性を築けていたからこその結果だと思います。
附属病院 12N病棟
固定チームナーシングは、患者さんのことを事前に把握した上で関われるメリットがあります。
患者さんとの会話の中で「あれ?」と疑問に思う部分があっても、チームで話し合って軌道修正しながらケアを進めていくことができるんです。同じ看護師のチームで対応するので、短期入院の患者さんにも安心感を与えられます。
80代の胆管がんの患者さんが長期入院をされていて、病院でお看取りをすることになりました。私のチームでは、長期にわたってこの患者さんを看ることができたので、病態や気持ちの変化に気づきやすく、本人が落ち着ける環境づくりを常に意識できたと思います。亡くなる数日前から、チームの看護師に会うたび「ほんまにありがとうな。お世話になりました」と感謝の言葉をくり返されていて。少しでも穏やかな最期に貢献でき、チーム制の良さと看護のやりがいを感じました。
総合医療センター 4S病棟
日々同じチームで動いているので、患者さんに質の高いケアが行えていると感じます。
私のチームでは、患者さんの疾患や病状だけでなく、趣味やご家族の話など何げない会話の内容などもメモに取って、看護師みんなで共有できるようにしています。それが患者さんへの細やかな看護につながっていると感じます。
印象に残っているのは、ある認知症の患者さんです。毎日「家に帰りたい」と病室を出ようとされるので、離床センサーが鳴りっぱなしの状態でした。どうしたら穏やかに過ごしてもらえるのかをチームで話し合った結果、トイレ・リハビリ・シャワーのなど1日の詳細なスケジュールを毎日ベッドサイドに貼っておくことに。事前にやることがわかると安心されたようで、徐々に気持ちが落ち着いていかれて予定よりも早く退院していただくことができました。
固定チームナーシングをもっと知る!
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