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クロストーク 01

新人看護師×看護副師長

対談者

総合医療センター6S病棟
(血液腫瘍内科、呼吸器膠原病内科)

I.M

総合医療センター6S病棟
(血液腫瘍内科、呼吸器膠原病内科)

E.M

ームみんなで、
患者さんの思いを共有。

E.M

血液腫瘍内科が主科の当病棟は、白血病など血液のがんで入院される患者さんが多いですよね。ただの風邪や疲れが長引いているだけ、と思って受診された方が突然がんと診断されることもあるし、私たち看護師も辛いよね。

I.M

はい、人によっては即日入院になって翌日から抗がん剤の治療が始まるので、身体的にも精神的にも負担が大きいと思います。小さいお子さんがおられる方が、面会できずに悲しい思いをしたり…。だからこそ、患者さんとご家族へのメンタルケアが重要だと感じます。

E.M

そうですね。がんの宣告などは新人さんにとってかなりシリアスな場面だと思います。私は重篤化回避や早期回復を支援するクリティカル認定看護師として患者さんを専門的に支える立場でもあるのですが、やっぱり患者さんが慟哭される姿を見ると感情移入してしまうこともあります。

I.M

Eさんでもそうなっちゃうんですね。私は、突然がんと診断されて「これからどうなるんだろう」と不安でいっぱいの患者さんには、とにかく寄り添って今の思いを聞いて、思いをチームで共有して。みんなで一緒になってケアしていく大切さを実感しています。入職当初は担当患者さんが亡くなられて涙することもありましたが、今は先輩方やチームメンバーのサポートのおかげで、なんとか切り替えて前に進むことができています。

E.M

すばらしい。他にも同じ病気と戦っている患者さんがたくさんいるし、その方たちのためにも涙をこらえて看護に集中しないとね。チームメンバーには、辛い気持ちや悲しい気持ちを思いきり吐き出してくださいね。「もっとこうしてあげたらよかった」と後悔することもあると思うけれど、それはきっとみんなも同じ。共に支え合っていきましょう!

I.M

はい、みなさんと思いを共有しながら患者さんのためにがんばります!

「しっかり者」ゆえに
心配してしまう親心。

E.M

Iさんの最初の印象は、しっかりした子だなぁという感じ。新人のかるがも研修でシーツ交換に付き添った時、他の子が戸惑っている中でIさんが「ここを持つとやりやすいよ!」とアドバイスしていて。もうすでにお姉さん的な風格がありましたよ。

I.M

本当ですか。私が学生の時はちょうどコロナ禍だったので、患者さんと話すのは15分間、オムツ交換や口腔ケアは感染のリスクがあるので学生主体ではやらない、など看護師としての本格的な実習ができなかったので実は不安でいっぱいだったんです。

E.M

そうだったんだね。堂々としていて最初から頼もしかったですよ。今では、しっかり者がさらにしっかり者になった印象です。5月頃に掲げていた「一人ひとりの患者に丁寧に対応する」という目標もクリアしていますし、どんどん成長しているので驚いています。

I.M

そう言っていただけてうれしいです。Eさんはいつもやさしく時に厳しく、1年目の私たちをあたたかい目で見守ってくださるので大好きです。病棟の雰囲気も明るいですし、どんな時も快く教えてくれる先輩方ばかりで働きやすい職場だと感じています。

E.M

よかった。でもね、Iさんは周りのスタッフからも「しっかりしているから大丈夫」と思われているから、それが逆にプレッシャーになっていないか少し心配。不安なことがあれば、いつでも気軽に相談してくださいね。

I.M

はい、ありがとうございます!

1年目の後悔を経験して、
今伝えたいこと。

E.M

私が1年目の時、「よくある業務だから、次の機会にやろう」と先延ばしにしていた看護処置がありました。結局その後も経験するタイミングがなく、3年生になってしまって。「初めてです」と言えず、後輩たちへの指導の際は困りました。こういう後悔がないよう、先輩たちがそばで教えてくれる今のうちに、いろいろな処置を積極的に経験して欲しいなって思います。
1年目は毎日が学びなので、しんどいことの方が多いですよね。私自身がそうだったのですが、分厚い参考書を開いて難しい専門用語を見るだけの勉強だと何も頭に入ってこないんです。わからないことは立ち止まって納得するまで徹底的に調べる。「あぁ〜!ヘぇ〜!おぉ〜!なるほど!」を増やしていけば、そのうち自分のものになります。納得したら臨床の場で実践して、効果を実感する。そんな楽しい学び方を、ぜひ試してみてくださいね。

I.M

なるほど、納得できたことから実践して実感する。それなら楽しく学べそうです。具体的な方法をありがとうございます。私自身、まだまだ知識や技術が不足しているので、Eさんのような尊敬する先輩方に少しでも近づけるよう、勉強を欠かさず続けていきたいと思います。ご迷惑をおかけすることがあると思いますが、これからもよろしくお願いします!