私たちの病棟では予定手術で入院されている患者さんが多く、内臓疾患の方と比べて入退院のサイクルが速いのが特長ですよね。Kさんは入職してからまだ数ヶ月なのに、忙しい中でも患者さんとしっかりコミュニケーションが取れていて「すごいなぁ」と驚くことがあります。少しずつ仕事には慣れてきましたか?
はい、入職当時よりは余裕が持てるようになってきました。副師長は、普段から1年生の私たちにたくさん声をかけてくださるので相談しやすいですし、私にとって些細なことも話せる母親のような存在です。看護師としての知識や技術の豊富さはもちろんですが、患者さんにもスタッフさんにも常に笑顔で対応される姿が素敵で、本当に尊敬しています。
ありがとう。Kさんは落ち込んだりしても投げ出さず前向きに取り組めているし、自分の中で悩みや不安を溜め込まずに何でも相談してくれるから嬉しいです。自分の意見もはっきりと言えて、すごく好印象ですよ。
ありがとうございます。日々覚えることがたくさんあって大変だと感じることも多いですが、尊敬できる先輩方や同期たちに支えられて、なんとかがんばれています。特に同期の存在は大きいですね。辛い時には相談し合って一緒に泣いて…。
そうそう、Kさんは初めの頃よく泣いていたよね。研修の課題もあるし日々の業務も手を抜けないし、本当に大変だろうなと思います。でも大丈夫、全員が通る道だから。私は指導者としてたくさんの1年生を見てきましたが、みんながどこでつまずいてどんな風に悩むのか、だいたいわかります。今Kさんがすごいと思っている先輩たちも、1年生の時は同じ気持ちだったと思いますよ。今の自分を懐かしく振り返る日がきっとくるから、安心してくださいね。
そう言っていただけると、すごく心強いです。ひとつ質問なのですが、副師長が思う「1年目の時にやっておいた方がいいこと」って何ですか?
わからないことは納得するまで調べるクセをつける、ですね。
Kさんももうすぐ仕事の一連の流れを掴んで、一つひとつ確認しなくても動けるようになると思います。特に整形外科では似たような疾患が多いので、そのうち検査や処置がスムーズに行えるようになって医師とのコンタクトも取れるようになる。つまり、仕事がこなせてしまうんです。ただ、根拠がない看護は安心安全とは言えません。常に一つひとつの行動に「なぜだろう」「これでいいのかな」と疑問を持つことが大事です。
確かに、今は前よりもできることが増えてきて、より看護師としての責任を感じるようになりました。術後の処置ひとつが患者さんの生死を左右することもあるので、常に命を預かっているという自覚を持たないといけないと思っています。私も先輩方をお手本に、患者さんへの薬剤投与の際は必ず薬効を調べてから行動するようになりましたし、わからないことはその場で解決するようになりました。
すばらしいです。自分で調べてもわからないことは、いつでも私たちに相談して頼ってくださいね。私たちはみんな仲間です。一人で抱え込まず、一緒に乗り越えていきましょう。