わたしの看護師1年目

附属病院、香里病院で働く
4名の看護師に聞きました!

それぞれの病棟で、主に内科の患者さんを受け持つ
2人の新人看護師に、リフレッシュ研修やシスター制度など、
看護師1年目のリアルな思いを語ってもらいました。

  • 附属病院 CCU

    M.N

  • 附属病院 GICU

    M.T

どの研修が一番印象に
残っていますか?

M.T

僕はリフレッシュ研修です。普段、他部署の同期と話すことがないので、新人看護師にとって本音を話せる貴重な機会だと思います。GICUは外科なので、内科の看護ケアの話が聞けるのも興味深いですし、何よりも、先輩からのアドバイスが実践できなかったことやうまくいかなくて落ち込んでいることに対して、全力で共感してもらえると救われます。僕にとってストレスケアの場でもあるんです。

M.N

私もリフレッシュ研修です。自分の悩みと同じような悩みを抱えている同期から、「先輩からアドバイスをもらったよ」と具体的な解決策を聞けることもあるんです。みんなに共通している課題は、やっぱり時間管理です。私もそうですが、患者さんを安全にケアしたいという思いと、時間内にすべての業務を終わらせなきゃいけないジレンマがあって。特に重症患者さんが入る集中治療室では、急変対応などプラスアルファの業務が発生するので、時間管理は本当に大変です。そういう意味でも、他部署の対応が目新しかったりして参考になります。

シスターさんは自分に
とってどんな存在?

M.T

僕にとってシスターさんは、メンタル面で支えてくれるお姉さんのような存在です。看護業務のことは病棟の先輩方みんなでサポートしてくださるのですが、やっぱり気持ちが追いつかないこともあって。しんどいことや辛いことが多かった入職当初、シスターさんは勤務が一緒になるたび僕に声をかけて「大丈夫!少しずつできてるから」と励ましてくれました。業務外でもLINEで連絡をくれたりして、今も助けられています。

M.N

私のシスターさんは、一人ひとりの性格やタイプをふまえた指導ができる方です。知識面で不安な時には私の勉強に付き合ってコメントまで付けてくれたり、新しい処置ができるようになった時には一緒に喜んでくれたり、いつもそばで支えてくださる特別な存在です。どんなことも気軽に相談できて、いつも気にかけてくれる先輩がいるだけで心強いです。私は不器用だし、何かあったらすぐに落ち込んでしまうので、メンタルの部分で底上げしてくれたのもすごくありがたかったですね。

シスターさんとの思い出
深いエピソードは?

M.T

初めて患者さんを受け持った日、頭が真っ白になってしまった僕の横でシスターさんが全力でサポートしてくださったのを覚えています。重症部門とはいえ、新人は比較的重症度の低い患者さんを担当するのですが、やっぱり初めは怖かったんです。同じ疾患でも患者さんの年齢や体型、体質によって症状が違うので、その都度瞬時に判断してケアにあたらなければいけないので、今では、なんとか自分で適切な対応ができるようになりましたが、シスターさんが見守ってくださっているおかげです。

M.N

担当する患者さんの重症度が少しずつ上がって、受け持つ人数が増えてきた頃のことです。業務に追われて、決められた時間内に決められたことができなくて、患者さんをちゃんと見れなくなっていたんです。シスターさんに相談すると「その場合はこうすればいいよ。その部分は考えなくていい」と、具体的なアドバイスとともに次の対策を一緒に考えてくださいました。今思えば、患者さんの重症度はそこまで高くなかったとは思うのですが…。シスターさんがいたから、今の成長があると感じています。

成長したと感じた瞬間を
教えてください。

M.T

今年からシスターとして後輩の指導をしているのですが、相談されたことにスムーズに答えられるようになって自分でも成長を感じます。また、一人で緊急度の高い患者さんを受け持てる「自立」のステップに進んだ時には、一人前の看護師として認められた気分になりました。

M.N

成長を感じたのは、スムーズに業務が行えるようになって、受け持ちの患者さんが増えてきた頃ですね。患者さん一人ひとり装着している器具が違うのですが、それぞれどの視点で観察すればいいかわかるようになってきました。装着器具が多いほど重症度が高いので、そういう患者さんを担当できるようになったのも大きな進歩だと思います。

この病院の看護師に
なってよかったことは?

M.T

GICUでは常に大きな機械が回っていて、医療用ロボットなどの最新機械が定期的に導入されたりするので、現場にいるだけで高度医療を提供している病院で働いているという実感があります。また、僕の病棟は全科の患者さんが対象なので、希少な疾患や手術に触れる機会も多く、現場で実践を重ねるうちに全身の疾患に詳しくなりました。

M.N

やっぱり教育体制が整っていることが一番の魅力ですね。1年目は研修がたくさんあって、その分課題も多いのですが、現場で活かせる実践的な内容がほとんどです。また、一人ひとりの成長度に合わせて段階的にレベルアップできるクリニカルラダー制も導入されています。レベルごとにわかりやすい目標が設定されているので、少しずつ着実に成長できるんです。