わたしの看護師1年目

附属病院、香里病院で働く
4名の看護師に聞きました!

それぞれの病棟で、主に内科の患者さんを受け持つ
2人の新人看護師に、リフレッシュ研修やシスター制度など、
看護師1年目のリアルな思いを語ってもらいました。

  • 香里病院 4F病棟

    S.M

  • 香里病院 7F病棟

    S.K

どの研修が一番印象に
残っていますか?

S.M

印象に残っているのは、他部署の同期とたちと交流できるリフレッシュ研修です。1年目の私はとにかく慎重だったので、新しい技術を覚えるのが怖くて「自分が他の同期より成長が遅いかもしれない」という不安が常にあったんです。同じ部署の同期とは普段会うことがあまりなかったので、この研修は私にとってすごく大切な時間でした。本音で話せる場があったからこそ、今もがんばれているのだと思います。

S.K

私もリフレッシュ研修です。「私は今どの地点にいるんだろう?」「こんなことで悩むのはおかしいかな?」など、悶々と一人で考えてしんどかったので、同期と思いを共有できる場所があるのは本当にありがたかったです。優秀そうに見える同期が、自分と同じ悩みを抱えているのを知ってホッとしたこともあります。お互いの悩みを言い合うだけでなく、お互いに成長したことも褒め合える前向きな研修だと思います。

シスターさんは自分に
とってどんな存在?

S.M

私のシスターさんは、クールに淡々と仕事をこなしながら患者さんと近い距離感でコミュニケーションがとれる素敵な方です。やさしく、時に厳しく、いつも愛情を持って指導してくださいました。これからも病棟で一緒に働けると思っていましたが、総合医療センターに異動になってしまい泣く泣くお別れしました。今でも「最近どう?」などLINEに連絡をくださる、大好きなお姉さんのような存在です。

S.K

シスターさんは、私の一番近くで見守ってくれる存在です。業務のことはもちろんですが、メンタル面でもしっかりフォローしてくださるので心強いですね。ありがたいことに2年目の今も同じチームで活動できていて、プライベートなことも相談できるいい関係が続いています。

シスターさんとの思い出
深いエピソードは?

S.M

受け持つ患者さんの重症度が上がっていくたびに、車椅子の移乗など介助に時間がかかって業務がスムーズに回らなくなってしまって。悩んでいたら、シスターさんが「私も1年目はそうだったよ。1日の流れをシミュレーションするといいかも」とアドバイスしてくださいました。実際に家でシミュレーションしてみると、時間配分が明確になって無駄な動きがずいぶん減りました。

S.K

業務中のちょっとした失敗が続いて自信をなくしてしまったことがありました。落ち込んでいる私の姿を見たのか、周りから状況を聞いたのかはわかりませんが、シスターさんの方から「おいしいもの食べに行こう」と誘ってくださって、二人で和食の居酒屋へ行くことに。私の話をたっぷり聞いてから、たくさん励ましてくださいました。自分のことを見守ってくれている先輩がいるって、ありがたいなと思いました。

成長したと感じた瞬間を
教えてください。

S.M

たとえば、皮膚の乾燥や床ずれなど皮膚トラブルのリスクを少しでも軽減するために保湿剤を塗ったり、認知症やせん妄の患者さんに穏やかな気持ちになってもらうためにご家族への電話を提案したり、テレビ鑑賞の時間を作ったり。少しずつ患者さん一人ひとりに合わせたプラスのケアができるようになってきました。

S.K

患者さんとの会話から、必要な情報を的確に聞き出すことができるようになりました。たとえば、便秘の患者さんには「お水はしっかり飲んでいますか?」「よく噛んで食べていますか?」「普段どれくらい歩いていますか?」など、短い質問で原因と解決策を探ります。限られた時間の中で目的を持って患者さんに関わる大切さを実感しています。

この病院の看護師に
なってよかったことは?

S.M

ここは地域密着型の小さな総合病院なので、いろんな疾患の患者さんが入院しています。特に、私の所属する4F病棟には整形外科・耳鼻科・小児科・内科・眼科と複数の診療科があり、さらに80代の高齢患者さんが多いので、抱えている疾患が複数あったりします。日々覚えることが多く、大変だと感じる瞬間もありますが、その分やりがいもたっぷりです。

S.K

週に1回、新人看護師のために副師長が「なんでも相談室」を開催してくれます。私も、1年目の時に何度か利用させていただきました。ある時、点滴のつなぎ方が難しいということを相談させていただいたのですが、なんと翌週私の病棟へ点滴の資料を持ってきてくださって「今から一緒にやってみようか」と直接指導までしていただきました。気軽に相談できる場があるのは嬉しいですね。