わたしの看護師1年目

MY NURSE FIRST YEAR

香里病院で働く2名の新人看護師に聞きました!

内科全般のさまざまな疾患と日々向き合う新人看護師と、
整形外科等の病棟で自分らしい看護を模索する新人看護師に、
研修やシスター制度、2年目の今の思いなどを聞いてみました。

R.Sさん

香里病院 6F病棟M.H

T.Sさん

香里病院 4F病棟M.O

教育(研修)について

教育(研修)について

Question01

どの研修が
一番印象に残っていますか?

私は表皮剥離予防の研修です。医療用テープには布や紙、ビニールなどいろんな種類があって、素材によって皮膚に負担をかけない剥がし方が違うので、自分の皮膚でその違いを確かめることができました。当病院には皮膚状態が良くない高齢者も多いので、それぞれのテープの痛くない剥がし方を実践的に学べたことで普段の業務にも役立っています。
私の病棟には同期がいなくて、同じ1年目の看護師さんと情報交換ができない環境だったので、他部署の同期と会えるリフレッシュ研修がいつも楽しみでした。他の方の失敗談を聞いて自分の意見を伝えたり、自分の失敗談を話して他の方にアドバイスをもらったり、同じように日々がんばっている同期たちのいろいろな考え方に触れることで看護感が広がった気がします。

Question02

研修に参加してよかったことは?

年3回のリフレッシュ研修ではグループワークで振り返りを行うのですが、失敗したことや今悩んでいること、できるようになったことやうれしかった成功体験など、他部署の同期たちの生の声を聞くことができてすごく有意義でした。お互いに思いを共有して認め合うことで、自分自身の視野も広がりましたし、看護師として働くモチベーションにもつながりました。
私はこれまで“患者さんを第一に考える看護”を徹底していたのですが、リフレッシュ研修や他の研修などで同期たちの意見を聞いて、“効率的に動く”という視点が抜けていたことに気づきました。なので、今では“患者さんを第一に考えながらも効率的に行う看護”を徹底するようになりました。そういう意味でも、1年目の研修は意味のある貴重な時間だったと思います。
教育(研修)について 教育(研修)について
シスター制度について

シスター制度について

Question01

シスターさんは自分にとって
どんな存在?

技術面でもメンタル面でも支えてくれるシスターさんの存在は大きいですね。いつでも私のことを気にかけてくれて、どんなことでも相談に乗ってくれるので本当にありがたいです。入職して1年が経ったので今は関わりが少し減ってしまいましたが、院内で会うたびに「大丈夫?」「困ったことはない?」と声をかけてくださる素敵な先輩です。
シスターさんは、職場の中で誰よりも話しやすい存在です。勤務が重なった日は私の様子をいつも見てくださっていて、少しでも迷ったり悩んだりした素振りを見せると「何か困ってない?」とすかさず声をかけてくださるんです。入職当初、失敗が怖くてオドオドしていた私をずっと励まし続けてくださった、お姉さんのような頼もしい先輩です。

Question02

シスターさんとの
思い出深いエピソードは?

業務が時間内に終わらなくて周りに迷惑をかけてしまうことがあったのですが、シスターさんが「私が1年目の時は、こういう風に仕事を進めたらうまくいったよ」と具体的なアドバイスをしてくださったおかげで、効率的に業務を進められるようになりました。年齢が近く、1年目の悩みを理解してくださっているので、言われたことがスッと浸透できたのかなと思います。
私はあがり症ですぐに緊張してしまうタイプなのですが、シスターさんがそのことをちゃんと分かってくださっていて。患者さんに初めての処置を行う日や、初めて夜勤に入る日など、初めてのことがある日には必ずシスターさんが手紙を書いて「大丈夫だからね」と背中を押してくれました。そのおかげもあり、今では緊張せずに患者さんに対応できるようになりました。
1年目を振り返って

1年目を振り返って

Question01

成長したと感じた瞬間を
教えてください。

入職当初は受け持ちの患者さんが一人でもいっぱいいっぱいだったのに、今では6人くらいの患者さんを同時に受け持てるように。技術面では点滴の処置も一人でできるようになりましたし、夜勤も一人で入れるようになりました。もちろん、まだまだたくさん課題はありますが、1年目を振り返って考えると改めて「私って成長したんだな」と感じます。
整形外科では、患者さんに「術後どういう状態になってから家に帰りたいか」を確認した上で、リハビリの先生たちと退院までの計画を立てるのですが、入職当初はスケジュールをこなすだけで精一杯でした。でも今は「今日は痛みが強いから、痛み止めを使ってからリハビリしてもらおう」など、患者さんの全体を捉えながら少しずつ自分らしい看護ができるようになってきました。

Question02

この病院の看護師になって
よかったことは?

私は内科全般を受け入れている病棟に所属しています。大きな病院と違って科が細かく分けられていない分、いろいろな疾患を満遍なく看ることができるメリットを感じています。また、大学病院として教育体制がきちんと整っているので、多くの疾患に触れながら専門的な知識・技術もしっかり学べるのは、香里病院ならではの特長だと思います。
1年目の看護師には新人バッジがあって、それを付けていると、病棟の先輩だけでなく職員の方からも「新人さん、がんばってね」と声をかけていただけるんです。分からないことも丁寧に教えていただけて、病院全体からあたたかく受け入れてもらえていることを実感できます。2年目になってバッジが外れた時は少し不安でしたが、一人前になったといううれしさもありました。