整形外科(脊椎・膝関節)

外来診療日程

  • =初診担当医
  • =再診担当医
  • =教授
  • =准教授
 
 
午前





午後 朴 (第1.3.5)
足立・石原・谷

安藤 第3休診
村田(膝関節)

※(初)(再)の記載がない場合、原則どちらも診察します。
※原則事前予約をお願いします。

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担当医紹介

氏名 職名 認定資格など
大野博史 診療講師 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本人工関節学会認定医
メッセージ
膝関節専門外来
膝関節疾患を専門として診療にあたっている関西医科大学の大野博史です。
通常枚方の附属病院で勤務していますが、第1、第3金曜日の夜診を楠葉病院で行っています。以下に代表的な膝関節疾患について紹介します。
膝関節疾患は大きく分けて①比較的高齢者に多い変形性膝関節症と②比較的若い人に多い靱帯や半月板損傷があります。
① 変形性膝関節症は立ったり座ったりする動作で膝に痛みが出やすく、水がたまったり、下肢全体が徐々に凹脚に曲がってきたりし、歩行が困難になってくる疾患です。発生した初期は外来で行う保存的治療が有効ですので、様々な治療行います。しかし、そういった治療が有効でなくなり外出がつらくなってくる時期には膝関節の軟骨が摩耗し変形が進行していきます。膝関節の軟骨は特殊な細胞でいったん摩耗すると自分で再生することはありません。残念ながらグルコサミンやコンドロイチンといったサプリメントを服薬しても摩耗した軟骨を再生することは全くありません。したがって変形が高度になってくると外科的治療が必要になってきます。手術には以下の方法があります。
1) 人工膝関節置換術:傷んでしまった関節の表面を切除し、金属でおおった後に人工のクッションを間にはさんで痛みをとります。高齢者で激しい運動や仕事をしない方が適応になります
2) 骨切り術:変形した膝に対し骨を切って矯正することによって痛みをとる手術です。比較的若い人の膝が変形してしまった場合に適応となります。比較的高齢でも運動や力仕事を積極的に行いたい方にも適応となります。
3) 関節鏡視下手術:膝の変形が軽度で保存的治療では疼痛が取り切れない場合に内視鏡を使って膝関節内の掃除や半月板の処置を行います。

手術は患者さんと相談の上、患者さんの希望に合ったものを選択し行います。

② 靱帯損傷の多くは膝の中央にある前十字靭帯や後十字靭帯そして膝の内側外側にある側副靱帯損傷です。スポーツや交通事故によって受傷し、保存的治療によって改善しない症例に対し靱帯再建術という手術を行います。これにより靱帯損傷による膝の不安定性と痛みを改善させ日常生活への復帰を可能とさせます。膝の軟骨は骨の表面についている関節軟骨とこれを守る役割のある半月板からなり、スポーツや交通事故などで損傷した半月板が膝の痛みの原因の大半になります。骨の表面に付着する関節軟骨を守る半月板が損傷したままになると関節軟骨は摩耗し変形性膝関節症の原因となります。そこでこれを回避するために、ひどく傷んだ半月板でも切除は最小限にし半月板縫合術により極力半月板を温存する努力をしています。

③ 以上の代表的な膝関節疾患以外にも、膝蓋骨(お皿)脱臼やその周囲の痛み、関節リウマチに伴う膝の痛み、原因不明に膝に水がたまる、膝関節内に細菌が入って化膿している、人工膝関節手術後も痛みが続くなど多くの膝の疾患や問題が存在します。

膝関節というのはレントゲン撮影だけではわからないことが多く、MRIを撮影しても原因がはっきりしないことが時にあります。その原因は膝関節には骨以外にレントゲンに写らない軟骨や靱帯、筋肉などが多く存在することが原因として挙げられます。そのため膝関節疾患に習熟した専門医の診察が必要となります。
私、大野博史は平成2年に整形外科医になってから大半を膝関節の診療にあたってきました。そこで、患者さんが困っておられる膝関節疾患について診察し、原因をつきつめ、最終的な治療方針を決めるお手伝いができればと考えています。
普段枚方の附属病院で診療を行っていますが、診察は予約患者さんでうまっており、新規の患者さんの診察には長い時間お待ちいただいている状態です。楠葉病院での診察は月2回と限られていますが、現状では当日来院された患者さんをその日に診察することができていますので、是非膝関節疾患でお困りの際は楠葉病院にお越しいただければと思います。皆さんのご来院をお待ちしています。

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