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学長メッセージ

学長 友田 幸一

世界に開かれた大学

 本学は、1928年に大阪女子高等医学専門学校として創立され、1954年に関西医科大学と改名し男女共学制をとるようになりました。それ以来90年を超える長い歴史を経て、次代の医学・医療に目を向けて進化し続けてきました。卒業生総数も8,367名になり、多くの方が医学・医療界でリーダーとして活躍され、また常に母校愛をもって本学を支援していただいています。2013年に新キャンパスが誕生し、昨年、創立90周年を機に、看護学部・大学院が新設されるなど一気に大学の規模が拡がりつつあります。一方、本学も国際化の気運が高まっている中、2019年に発表されたイギリスのTHE世界大学ランキング(Times Higher Education)で801-1000位にランクされました。ランクインした国内の大学の中で25位、私立医科大学の中で7位、西日本の私立大学の中で3位でした。また学生対教員比率は昨年世界第3位でした。さらに、2020年に発表されたイギリスのTHE世界大学ランキングでは501-600位にランクされました。ランクインした国内の大学の中で14位、私立大学の中で4位、関西の私立大学の中で1位でした。これから注目される大学は、充実した留学制度・環境が整い、教育・研究の質が保障される大学であることが重要となります。本学は今後、国際大学院の設置や、国際交流施設・留学生の居室・患者家族のための宿泊施設などホスピタルイン機能を備えた本学のシンボルとしての100㍍超のタワー棟を2021年に建設するなどグローバル意識の高い、世界に開かれた大学を目指しています。

次代を見据えた教育・研究

 これからの大学には自主性、主体性を引き出す教育が求められています。本学にはIR( Institutional Research)機能を備えた医学教育センターが完備され、より上質の教育が提供できるようになりました。またICTを用いた新学習システム(KMULAS)を使って、いつでも、どこでも自学自習ができ、アクティブラーニングを実行しています。また未来を担う科学者を育成する「研究医養成コース」には、毎年多くの学生が参加しています。今年からは、将来、中央省庁で活躍できる人材育成を目的に「医系技官養成コース」を新設します。大学院は、研究者として必要な倫理観、ルールなどを学ぶ共通コースを新設し必修化するとともに、社会人コースを充実し、働きながら研究を続けるための様々なサポート体制を整えています。また2021年には、医科学、ゲノム、医用工学領域の人材育成のために修士課程を新設する予定です。これから目指す本学の臨床・基礎研究課題は、1)細胞・臓器再生医療、創薬の研究、2)がん拠点病院・がんプロをベースにがんを中心とした研究、3)アレルギーセンター・アレルギー疾患医療拠点病院をベースに免疫・アレルギー分野の研究、4)ゲノム医療・同拠点連携病院をベースにゲノム医学の研究、5)中枢・末梢神経系の研究、6)予防・健康創生医学と介護リハビリなどです。本学は昨年度、「難治性免疫・アレルギー疾患の最先端研究拠点大学としてのブランド形成」という課題で文部科学省私立大学研究ブランディング事業に採択されたところです。さらに世界的に本学のブランドとして特色的な研究を推進する最先端医学研究所(仮称)の設置を近未来に実現できるよう計画を進めています。

次代に求められる医療人の育成

 次代に求められる医療人とは、医学や看護学の分野において、豊富な知識と経験を有し、高い専門技術力を持ち、一方、患者さんの気持ちに寄り添えるコミュニケーション能力の高い、患者さんの人柄、経済力、背景、家族などに気を配ることのできるヒューマニズムを持った医療人であるように思います。関西医科大学は本学が誇る建学の精神「慈仁心鏡」と90年を超える伝統を活かし、このような優秀な医療人を育成し、独自性と柔軟性をもって自由な発想のもとにQualityの高い個性的な大学を目指して行きたいと考えています。本学が、「学生にとって魅力ある大学」、「教職員にとって働きがいのある職場」、皆が「誇りをもって語りあえる大学」になることが私どもの願いです。

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