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学長メッセージ

学長 友田 幸一

世界に開かれた大学

 本学は、1928年に大阪女子高等医学専門学校として創設され、1954年に関西医科大学と改名し男女共学制をとるようになりました。それ以来90年を超える長い歴史を経て、次代の医学・医療に目を向け革新の歩みを着実に進めてきました。卒業生総数も8,472名になり、多くの方が医学・医療界でリーダーとして活躍され、また常に母校愛をもって本学を支援していただいています。2013年に新キャンパスが誕生し、一昨年、創立90周年を機に、看護学部・大学院が新設されるなど一気に大学の規模が拡がりつつあります。一方、本学も国際化の気運が高まっている中、3年連続で世界大学ランキングにランクインし、2020年にはイギリスのTHE(Times Higher Education)世界大学ランキングで世界の600位以内、国内の私立大学中4位、関西の私立大学では1位になりました。特に学生・教員数比率では世界第3位を維持し、教育・研究リソースにおいて非常に高い評価を得ています。これから注目される大学は、充実した留学制度・環境が整い、教育・研究の質が保障される大学であることが重要となります。2021年には国際交流センター・留学生の居室・患者家族のための宿泊施設などを備えた100㍍超のタワー棟の建設、国際大学院の設置などグローバル意識の高い、世界に開かれた大学を目指しています。

次代を見据えた教育・研究

 これからの大学には自主性、主体性を引き出す教育が求められています。本学にはIR( Institutional Research)機能を備えた医学教育センターが完備され、より上質の教育が提供できるようになりました。早くに導入されたICTを用いた新学習システム(KMULAS)は、いつでも、どこでも自学自習ができ、双方向授業を展開しています。今回の新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、このシステムをフル活用して充実した遠隔授業を早期から行うことができました。また、未来を担う科学者を育成する「研究医養成コース」には、毎年多くの学生が参加しています。昨年からは、中央省庁で活躍できる人材育成を目的に「医系技官養成コース」を新設しました。大学院は、研究者として必要な倫理観、ルールなどを学ぶ共通コースを新設し必修化するとともに、社会人コースを充実し、働きながら研究を続けるための様々なサポート体制を整えています。また2021年には、医科学、ゲノム、医用工学領域の人材育成のために修士課程を新設する予定です。
これから目指す本学の臨床・基礎研究ビジョンは、1)細胞・臓器再生医療、創薬の研究、2)がん拠点病院・がんプロをベースにがんを中心とした研究、3)アレルギーセンター・アレルギー疾患医療拠点病院をベースに免疫・アレルギー分野の研究、4)ゲノム医療・同拠点連協病院をベースにゲノム医学の研究、5)中枢・末梢神経系の研究、6)予防・健康創生医学と介護リハビリなどです。本学は2年前に「難治性免疫・アレルギー疾患の最先端研究拠点大学としてのブランド形成」という課題で文科省私立大学研究ブランディング事業に採択され、トランスレーショナルな研究が進行中です。さらに2022年には、世界でonly oneの研究を推進する光免疫医学研究所の設置準備を進めています。

次代に求められる医療人の育成

 次代に求められる医療人とは、医学や看護学の分野において、豊富な知識と経験を有し、高い専門技術力を持ち、一方、患者さんの気持ちに寄り添えるコミュニケーション能力の高い、患者さんの人柄、経済力、背景、家族などに気を配ることのできるヒュー
マニズムを持った医療人であるように思います。さらに超高齢社会を見据え、介護・福祉・リハにも力を入れ、2021年にリハビリテーション学部を開部します。関西医科大学は本学が誇る建学の精神「慈仁心鏡」と90年を超える伝統を活かし、このような優秀な医療人を育成し、独自性と柔軟性をもって自由な発想のもとにQualityの高い個性的な大学を目指して行きたいと考えています。本学が、「学生にとって魅力ある大学」、「教職員にとって働きがいのある職場」、皆が「誇りをもって語りあえる大学」になることが私どもの願いです。

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