精神神経科学
現在、精神疾患(うつ、統合失調症など)の治療薬は多様だが、適切な治療薬を選択出来る客観的指標はなく、症状が遷延する事も少なくない。精神疾患の治療反応には多くの因子が寄与するため、薬剤を適切に使い分ける指標としては多因子を考慮する必要がある。当講座ではバイオマーカー(遺伝子多型、定量脳波、神経保護因子など)と臨床症状の各要素の影響の大きさを考慮し、それらを組み合わせることで個別化治療、すなわちテーラード医療の実践を試みる取り組みを継続している。また、定量脳波、脳体積などのバイオマーカーによる、認知症、統合失調症の早期診断精度を向上させる研究も行っている。海外の共同研究施設としては、主としてベルン大学(スイス;定量脳波)、ボローニャ大学(イタリア;ゲノム薬理学)、ハーバード大学(アメリカ;ニューロイメージング)があり、他にも希望する研究分野における専門性の高い大学への留学が可能である。
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研究業績