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研究情報を更新しました

福島助教の論文が学術誌「Palliative Care Research」に受理されました

がん診療連携拠点病院における入院がんリハビリテーション治療の詳細

Palliative Care Research
福島卓矢,辻哲也,中野治郎,石井瞬,杉原進介,佐藤弘,川上寿一,加賀谷斉,田沼明,関根龍一,盛啓太,全田貞幹,川井章


研究の概要
本研究では、日本のがん診療連携拠点病院における入院中のがん患者へのリハビリテーション治療の詳細を明らかにし、基礎データを確立することを目的としました。入院がんリハビリテーションは、治療後に残存する機能・能力障害に対して最も多く行われており、対象疾患は肺、大腸、血液、胃、肝・胆・膵がんの順に多い状況でした。また、大腸や胃がんでは一般病院、血液がんでは大学病院、骨軟部腫瘍ではがん専門病院、口腔・咽頭・喉頭がんでは大学病院およびがん専門病院での実施割合が有意に高いことが明らかとなりました。治療内容は歩行練習が最も多く、次いで筋力増強練習、基本動作練習、日常生活動作練習、呼吸リハビリテーションと続きました。呼吸リハビリテーションにおいては、大学病院および一般病院での実施割合が有意に高いことが示されました。本研究の結果、施設特性に応じて入院がんリハビリテーションが実施されていることが明らかとなり、これらの効果検証と発展が今後の課題と考えられました。

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