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研究情報を更新しました

中山講師の論文が「保健医療学雑誌」に受理されました

DTSaMを用いた手首の骨折に対する治療成績

保健医療学雑誌

中山淳、田野確郎


研究の概要
【背景】手首の骨折後は,痛みや機能障害を呈することもあります.したがって,痛みや機能障害を残させないためにも可能な限り早期に運動範囲を改善させる必要がある.【目的】本研究では,手首の骨折患者に対して(Dynamic Traction Splint by Artificial Muscle : DTSaM)の治療する期間及び運動機能の有効性を検討しました.対象者:手首の骨折を診断された11例12手を対象に,DTSaMの装着を許可されてから6週間装着してもらい,手首の動きを2週ごと測定し,それぞれの改善角度を評価した.さらに,(The Mayo Modified Wrist-scores : MMWS)を用いて手首の機能評価を行いました.【結果】評価の結果,手首を曲げる方向では初回時と比較し4週経過時より,手首をそらす方向では初回時と比較し2週経過時より改善しました.内側へ捻る方向では初回時と比較し4週経過時より,外側へ捻る方向では初回時と比較し2週経過時より改善した.さらに,MMWSでは合計平均86.3±7.7点でした.【結論】DTSaMを装着することで手首の関節の動く範囲が増加し,牽引効果が得られている可能性があると推測されます.そのため,DTSaMは手首が硬くならないための予防や,早期に運動範囲の改善に効果的である可能性があります.

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