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学部・大学院

2021年度講演記録集一覧

大学院企画セミナー(第1回~第2回)

第1回

日 時:令和3年9月3日(金) 17時30分 から
場 所:枚方学舎1階 加多乃講堂
題 目:「心臓血管外科学 ~私の歩んだ道~」
講 師:澤 芳樹 先生    
    (大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻未来医療学寄附講座 教授)
司 会: 関本 貢嗣 教授(外科学講座)

講演要旨

世界最速最先端で高齢化社会を進む我が国において、従来の創薬や医療機器開発の時代から、新たなサイエンスの発見に基づく新しい治療開発への挑戦が始まり、外科領域においてもこれまで治らなかった人が治る医療イノベーションの時代に突入しつつあります。心臓外科領域においても、Qualityの高い治療レベルが求められるようになり、手術方法の低侵襲化や一方重症心不全への対応が急激に進んでいます。これまでの40年間の経験を紹介させていただき、これからの外科診療の参考にしていただければと考えます。

第2回

日 時:令和3年10月15日(金) 17時30分から
場 所:枚方学舎1階 加多乃講堂
題 目:「がんゲノム医療の実装と臨床開発の現状」
講 師:西田 俊朗 先生    
     (独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)大阪病院 病院長)
司 会: 関本 貢嗣 教授(外科学講座)

講演要旨

次世代シークエンサー(NGS)の発展で遺伝子解析が、迅速に、精度高く、低コストでできるようになり臨床各方面で汎用される時代になった。今回のCOVID-19 Pandemicでもウイルスの同定、診断、そして治療開発に遺伝子解析は欠かせない手段となっている。がんの領域でも、10年前からNGSを臨床応用しようと言う試みが始まり、分子標的治療や免疫治療の発展とともに、ゲノム解析が、がんの診断や治療に本格的に入ってきた。この流れを受け、2018年に11のがんゲノム医療中核拠点病院が指定され、がんゲノム情報管理センターが国立がん研究センターの中に設置された。同年12月末にがん遺伝子パネル検査が薬事承認され、2019年5月には二つのがんゲノムプロファイル検査が保険適応となり、2021年にはLiquid Biopsyも保険適応となった。本講義では、がんゲノム医療の概要と現状、そして今後の展開と課題について考える。

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