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学部・大学院

研究情報を更新しました

市橋教授、池添教授の共著論文が国際学術誌「Gait and Posture」に受理されました

Step-time variability is a specific gait characteristic associated with functional disabilities in knee osteoarthritis: the Nagahama Study

(膝OA患者における歩行中の歩幅時間変動と機能障害の関連


Gait & Posture

Taniguchi M, Ikezoe T, Tsuboyama T, Ito H, Matsuda S, Matsuda F, Ichihashi N


研究の概要:

変形性膝関節症(膝OA)患者の異常歩行について、三次元動作解析装置を用いて検証されることが多い一方、臨床評価には限界があります。それに対して、ウェアラブルセンサは、小型で簡便に定量的な歩行評価ができる利点があります。そこで本研究では、ウェアラブルセンサを用いて、膝OA患者に特徴的な歩行変数を特定し、機能障害との関連を大規模サンプルで検討することとしました。健常高齢者998名、膝OA患者583名を対象として、ウェアラブルセンサから快適歩行時の時空間情報を取得しました。その結果、膝OA群では、Step-time variability(歩幅時間変動)が有意に大きく、歩行速度の低下とともに機能障害の重症化と関連することが示されました。この知見は、臨床場面においてウェアラブルセンサを用いて、膝OA患者の異常歩行をスクリーニングするための有用な指標であることが示唆されました。

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