微生物学
現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をはじめ、近年様々な新たな感染症(新興感染症)や、これまで抑えられていた感染症(再興感染症)が世界中で流行し、社会的に大きな問題となっています。したがって、医学部の学生は長い歴史の中で蓄積されてきた微生物学の体系に加え、急速な勢いで出現する新しい感染症に関する知識を追加・更新していかなければなりません。さらに、細菌学やウイルス学の延長線上で発展してきた分子生物学や免疫学の最新の知識は、現代の感染症の理解において必須のものとなっています。
微生物学講座は、医学部第2学年後半から始まる、「感染と生体防御」ユニットにおける「細菌学A2(1)」と「ウイルス学A2(2)」のサブユニットの講義、および「微生物学実習P2」を担当しています。そのなかで、常に社会的な視点と、分子レベルでの理解を念頭におくことで、微生物学・感染症学を学ぶ学生が、膨大な知識の海の中で窒息することなく、臨床での医療の基盤となる学力を養えるよう心がけています。
研究としては、主にヒトの病原性レトロウイルスとして初めて見つかったヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)、このウイルスで発症する成人T細胞白血病(ATL)や神経疾患(HAM)、および新興・再興感染症の治療と発症予防に向けた研究を動物モデルなどを用いて進めています。
現在の研究テーマ
現在の研究テーマ
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ヒト化マウスを用いたHTLV-1感染機構の解明と発症予防・治療法の開発
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HTLV-1の転写制御を中心としたウイルス複製機構の解析
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HAMの発症機序・危険因子の解明と臨床応用
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COVID-19を含む新興・再興感染症に対するウイルス標的療法の開発
(詳細は講座作成ホームページをご覧ください。)
研究業績