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学部・大学院

ようこそクリティカルケア看護学領域へ!!

私たちは、クリティカルケア看護学領域の
「スペシャリティを追求し、
シームレスに拡がるクリティカルケア看護」を目指しています。

■受賞・助成採択歴

-2024年度-
  • 博士前期課程(修了生) 白上哲平
    公益財団法人木村看護教育振興財団 専門看護師奨学金助成事業
  • 博士前期課程(修了生)大塚正人
    第20回日本クリティカルケア看護学会学術集会優秀演題賞(研究部門)
-2023年度-
  • 教授 宇都宮明美
    公益財団法人中冨健康科学振興財団 令和5年度講演会等開催助成金
  • 博士後期課程(修了生) 森島千都子
    一般社団法人日本クリティカルケア看護学会 令和5年度奨励論文賞

■領域概要

 クリティカルケア看護学は生命の危機的状況にある急性・重症患者や家族の看護を探求する学問です。実践の場は、
今や、救命救急・集中治療室にとどまらず、一般病棟・外来から地域・在宅にまで広がっています。

 学部の授業や実習では、外科療法、化学療法などの薬物療法、放射線療法、免疫療法、リハビリテーションなどの様々な治療を受ける成人について理解を深め、看護支援の方法、ケア技術について学びを深めていきます。さらに、生命の危機状況にある患者さんや複数疾患を持って生活する患者さんへの個別性のある知識、技術、判断、態度についても臨地で学びます。

 看護学研究科博士前期課程(高度実践看護師コース)では、クリティカルケア看護に関連する概念や看護理論、治療に必要な知識や技術を学び、臨床判断を備えた実践力を培います。intensive care, emergency care, perioperative careにおける、経験豊富なCNS(急性・重症患者看護専門看護師)や他の専門職による高度な 知識、技術、判断、態度 を学びます。

 看護学研究科博士後期課程では、高い倫理観のもと自立して研究が遂行できる能力を高め、自身の研究課題をさらに深く探究し、看護援助方法の開発等を目指します。

■看護学部 授業風景

—成人治療看護論(看護学部3年生)—

周術期における臨床判断能力の育成を目指し、臨床判断モデルに基づいた授業を展開しています。各講義では、Concept Based Learning:CBLに沿って、急性期、周手術期、回復期、手術療法、化学療法、放射線療法、リハビリテーションの様々な治療を受ける成人への看護実践の原理と方法、看護援助方法について学びます。

成人治療看護論演習(看護学部3年生)

手術を受ける患者さんへの具体的な援助方法について学ぶために、高機能シミュレータや医療機器やデバイスを用いた演習を行っています。
 

成人老年治療看護論実習(看護学部3年生)

手術療法や救命・集中治療が必要になった急性期にある患者さんへの看護実践を学ぶために、関西医科大学関連病院での実習を行っています。外科病棟やGICU(統合集中治療室)、中央手術室が実習の場です。

看護学研究法(学部生研究テーマ)

本領域の4年生は、クリティカルケア看護学領域に関わる看護研究を行っています。具体的には、術後患者の看護(ストーマケアや回復支援など)、手術室看護(家族看護や術前の不安軽減など)、救急看護(交通外傷の看護など)、集中治療ケア、異文化看護など、多岐にわたるテーマについて取り組んできました。ゼミで学んだ学生たちは、卒業後も学術集会での発表などを通じて、研究活動を継続しています。

■大学院博士前期課程(高度実践看護師コース)授業風景

  • 複雑かつ急激に変化する急性・重症患者への具体的な看護援助法について学びを深めるための演習や実習を行っています。
  • クリティカルケア看護学に関連する概念や理論などについて討議しながら、新しい知識の習得や思考力・発想力・感性を培っています。

クリティカルケア看護学領域のメンバー

クリティカルケア看護学領域のメンバーは、博士前期課6名、博士後期課程1名、教員4名の計11名です。

「研究」について

  • 宇都宮明美
    科研費(基盤研究C)2020~2024年度
    「高齢開心術患者への多職種フレイル介入教育モデルの開発」
    科研費(基盤研究C)2025年度~
    「専門看護師の役割遂行のためのコンピテンシーモデルの構築」
  • 山田親代
    科研費(基盤研究C)2021年度~2024年度
    「ICUせん妄を発症した患者のPICS予防のためのケアプログラムの開発」 
  • 小林寛子
    科研費(若手研究)2020~2025年度
    「在宅療養移行を実現する悪性脳腫瘍患者の外泊看護支援プログラムの作成」

宇都宮明美教授

 私は開心術を受ける患者への援助として、これまで早期離床や人工呼吸器早期離脱への援助、そして周術期の高齢例患者へのフレイル予防について、アドヒアランスの視点で研究を進めています。また、クリティカル領域におけるend of life care、看護師の臨床判断能力育成に向けた実装を行っています。
*詳細は、researchmapをご覧ください。

山田親代講師

 長年の臨床経験を経て教員となりました。特にクリティカル領域での経験が長く、ICU看護に関心を持っています。現在は、せん妄、PICS(Post intensive care syndrome:集中治療後症候群)、および重症患者の家族への援助などに関する研究を行っています。
*詳細は、researchmapをご覧ください。

小林寛子助教

 私は、SCU・脳神経外科での臨床経験から脳神経外科看護に関心を持ちました。現在は、脳卒中や悪性脳腫瘍によって様々な運動機能障害、高次脳機能障害を抱えた方々への個別性ある看護の提供に貢献できるよう研究を進めています。

*詳細は、researchmapをご覧ください。

鎌田未来助教

 急性・重症患者看護専門看護師として集中治療室での臨床経験後、2025年度より本学に教員として着任しました。臨床では、高度侵襲下にありながらも、患者様自身が大切にする価値観に沿った医療とケアの提供を目指し、集中治療領域における緩和ケアや意思決定支援の実践およびスタッフ教育にも尽力して参りました。今後はアカデミアの世界で、教育を通して私自身も共に学び続けられる人でありたいと思っています。

—大学院生からクリティカルケア看護学領域を目指す方々へ-

クリティカルケア看護学領域では、2023年度までに
博士前期課程7名、博士後期課程2名の方々が修了しています。

 

【博士前期課程】

 私は6年間外科系集中治療室で勤務してきました。そこで、治療後に十分な体力回復が見られなかった患者さんから、「体力が回復せず困った」という言葉を聞き、患者さんが目指す回復のゴールに向けて、よりよいケアを行っていくためには、チーム全体を巻き込みながらどのように関わることが望ましいのかと考えるようになり、大学院進学を考えました。現在は、日々葛藤しつつ学ぶ楽しさを感じながら、高度な実践能力を培えるよう自身の課題に取り組んでいます。(博士前期課程2年 高度実践看護師コース 岸亜季果)

 私は6年間、脳卒中集中治療センターで勤務してきました。臨床経験を重ねる中で、自身の力不足を痛感し、患者さんに質の高いケアを提供するためには、専門的な知識と技術が必要だと強く感じ、大学院への進学を決意しました。現在は、先生方や急性・重症患者看護専門看護師の皆様から講義や実習を通してご指導をいただきながら、専門的な視点や思考を学んでいます。自己を省察する日々には苦しさもありますが、それ以上に学びの充実を感じています。大学院修了後は、ここで得たまなびを臨床現場に還元し、実践に活かしていきたいと考えています。 (博士前期課程2年 高度実践看護師コース 茂原広夏)

本年度より4名の新しい学生の方が入られました!!

【博士後期課程】

 私は、意思決定支援に関する研究に取り組んでいます。大学院での学びは、急性・重症患者看護専門看護師としての臨床実践をより俯瞰的に振り返り、学際的に探求する視点を養う意義深い機会と感じています。実践と研究を統合した先に、患者さんや家族へのよりよい看護、そして関わる医療スタッフの創造的かつ豊かな看護を実装できる力を身に着けていきたいと思います。(博士後期課程2年 宮岡里衣)

連絡先

■看護学部
〒573-1004 枚方市新町2-2-2
関西医科大学 看護学部
TEL 072-804-0101(代表)


■看護学研究科
〒573-1004 大阪府枚方市新町2-2-2
関西医科大学 大学院 看護学研究科
TEL 072-804-0205、072-804-0207(事務室直通)
E-mail nursing@hirakata.kmu.ac.jp (事務室代表)

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