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研究情報を更新しました

林助教の共著論文が学術誌「作業療法」に受理されました

うつ病のためのメタ認知トレーニングと作業療法の併用により思考パターンと援助希求行動に変化がみられたうつ病の一事例

作業療法

川村明代,林良太,戸井優樹


研究の概要
本研究は、家族を亡くした喪失感と生活への不安から抑うつ状態となり、援助希求行動(他者に助けを求める行動)を取ることができずに、自殺未遂となったうつ病患者の事例研究である。本事例の治療の目標として、うつ病患者に特徴的な思考の歪みに気づくこと、問題が持続した場合に援助希求行動が取れることと設定した。治療内容として、うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)と精神科作業療法(OT)を実施した。9週間の治療介入の結果、D-MCTを通して思考の歪みに気付き、OTを通して気分の安定および自尊心の向上がみられた。特に、思考の歪みの気付きと自尊心の向上が相乗的に影響を与え、援助希求行動につながったことが示唆された。

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