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研究情報を更新しました

山縣助教の論文が国際学術誌「Scientific Reports」に受理されました

Effects of subthreshold electrical stimulation with pink noise on postural control in lumbar spinal stenosis: a pilot study(ピンクノイズを用いた閾値下電気刺激が腰部脊柱管狭窄症の姿勢制御に及ぼす影響)

Scientific Reports

Yamagata M, Mori K, Katayama M, Taguchi M, Okada S, Sakaue Y, Chujo Y, Katada M, Idegomori Y, Kakutani H, Tanaka H, Kimura T, Hase K.

 

研究の概要:

これまでの研究では、ピンクノイズ構造を用いた電気刺激が健常若年成人の姿勢動揺を減少させ、フィードバック制御を改善することが明らかになっています。この刺激は、姿勢制御が障害された腰部脊柱管狭窄症の患者さんにも有益である可能性がありますが、その効果は不明なままです。

そこでこの研究の目的は、感知できない強度のピンクノイズ刺激が腰部脊柱管狭窄症患者の姿勢制御に及ぼす影響を明らかにすることとしました。16人の患者さんが静止立位課題を実施し、ピンクノイズ刺激の有無で立位中の姿勢動揺量や体性感覚機能を評価しました。その結果、ピンクノイズ刺激を与えた場合に姿勢動揺量が有意に減少しました。さらに、体性感覚の寄与がピンクノイズ刺激によって増大し、体性感覚の機能が強化されたことが明らかになりました。

以上より、ピンクノイズ刺激は姿勢制御が障害された患者さんの機能向上にも有用であり、今後のリハビリテーションにおいて有用なツールとなる可能性があります。

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