患者さん・家族からの暴力に対する医療安全力向上体制【精神看護学領域】
病院内での暴力から医療従事者を守るために
看護学部精神看護学領域三木明子教授らの研究グループが、「病院における患者・家族の暴力に対する医療安全力を高める体制の醸成(基盤研究C 課題番号:25463288)」をテーマに科学研究費補助金から助成を受け、10種類の暴力防止啓発ポスターと暴力のKYT場面集を作成しましたので、公開いたします。
なお、ポスターは各医療機関でアレンジを加えて独自のポスターを作成いただいてもかまいません。KYT場面集は院内研修にご活用ください。
※科学研究費補助金「病院における患者・家族の暴力に対する医療安全力を高める体制の醸成(基盤研究C:25463288)」の助成を受けて作成
啓発ポスター10
暴力のKYT場面集について
暴力行為者を患者さんと想定し、シーン別に対処法を学ぶための教材として「暴力のKYT場面集」を作成しました。ただし、医療機関内での暴力行為者は患者さんに限定されるものではありません。またすべての患者さんが暴力行為に及ぶわけでもありません。
今回、医療従事者が被る暴力被害の頻度が高く、その影響が深刻であること、危険に気づき、解決していくための訓練が必要となるため、医療従事者向けのKYT場面集を作成しました。
表1 暴力のKYTの4ステップ
ステップ | 内容 | 進め方 |
---|---|---|
1 | 危険要因を想定する どんな危険があるのか |
潜在する危険を発見・予知し、危険要因により引き起こされる現象を想定する |
2 | 重大な危険要因と現象を絞り込む 重要な危険ポイントは何か |
予知した危険要因と現象のうち重大な危険要因を絞り込み、◎をつける |
3 | 具体策 自分ならこうする |
◎印をつけた重要な危険要因と現象を解決するために、具体的で実行可能な対策を考える |
4 | チーム行動の目標 私たちはこうする |
具体策から重点項目を絞り込み、それを実施するためのチーム行動目標を設定する |
表2 医療事故のKYTと暴力のKYTの比較
医療事故のKYT | 暴力のKYT | |
---|---|---|
1.目的 | 医療事故の発生防止 | 暴力事故の発生防止 |
2.加害者・被害者 | 加害者:職員 被害者:患者 | 加害者:患者 被害者:職員 |
3.発生要因 | ヒューマンエラー | 本人の錯誤・不注意で発生するものではない |
4.ツール | イラスト・写真 | イラスト |
5.研修方法 | 主に机上で話し合い | 主にロールプレイをしながら話し合い |
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