ようこそクリティカルケア看護学領域へ!!
シームレスに拡がるクリティカルケア看護」を目指しています。
■領域概要
クリティカルケア看護学は生命の危機的状況にある急性・重症患者や家族の看護を探求する学問です。実践の場は、
今や、救命救急・集中治療室にとどまらず、一般病棟・外来から地域・在宅にまで広がっています。
看護学部では、クリティカルケア看護学と慢性期看護学の2つの領域を含む治療看護学分野として、2領域の教員が共同して指導にあたっています。演習や実習では、外科療法、化学療法などの薬物療法、放射線療法、免疫療法、透析療法、リハビリテーションなどの様々な治療を受ける成人について理解を深め、看護支援の方法、ケア技術について学びを深めていきます。さらに、医学・医療の発展に伴い、高齢化や慢性期疾患が増加する中で、生命の危機状況にある患者さんや複数疾患を持って生活する患者さんへの個別性のある看護について学びます。
看護学研究科博士前期課程(高度実践看護師コース)では、クリティカルケア看護に関連する概念や看護理論、治療に必要な知識や技術を学び、高機能シミュレーター等による演習では臨床判断を備えた実践力を培います。救命救急看護、周手術期看護、臓器移植看護では、経験豊富なCNS(急性・重症患者看護専門看護師)や他の専門職による高度な看護を学びます。
看護学研究科博士後期課程では、高い倫理観のもと自立して研究が遂行できる能力を高め、自身の研究課題をさらに深く探究し、看護援助方法の開発等を目指します。
■看護学部 授業風景
倒れている人を救命する方法を学ぶために、一次救命の現場を再現し、胸骨圧迫やAED(自動体外式除細動器)トレーナーを用いた演習を行っています。
—生活看護論実習Ⅰ(看護学部1年生)—
-看護と倫理(看護学部2年生)-
■大学院博士前期課程(高度実践看護師コース)授業風景
複雑かつ急激に変化する急性・重症患者への具体的な看護援助法について学ぶために、高機能シミュレーターを用いた演習を行っています。
—クリティカルケア看護学演習Ⅲ(博士前期課程1年生)—
クリティカルケア看護学に関連する概念や理論などについて討議しながら、新しい知識の習得や思考力・発想力・感性を培っています。
-クリティカルケア看護学概論(博士前期課程1年生)-
■大学院博士後期課程 授業風景
それぞれの関心ある研究について文献検討し、研究疑問から研究計画書作成まで、慢性疾患看護学領域との合同ゼミによる授業をプレゼンテーションやディスカッションを中心に行っています。
-治療看護学特論(博士後期課程1年生)-
クリティカルケア看護学領域のメンバー
クリティカルケア看護学領域のメンバーは、博士前期課程3名、博士後期課程2名、教員4名の計9名です。
「研究」について
- 林優子
科研費(基盤研究(C))2019~2021年度
「急性・重症患者看護専門看護師の倫理的実践知の体系化-倫理的実践の質向上に向けて-」 - 谷水名美
科研費(若手研究)2019〜2022年度
「肝移植レシピエントのWell-Beingを目指す継続的看護実践モデル開発」 - 小林寛子
科研費(若手研究)2020~2023年度
「在宅療養移行を実現する悪性脳腫瘍患者の外泊看護支援プログラムの作成」
勇美記念財団助成金 2019~2020年度
「在宅医療を目指す急性期治療後の医療依存度の高い患者の傾向と特徴」
林優子教授
谷水名美講師
小林寛子助教
—大学院生からクリティカルケア看護学領域を目指す方々へ-
研究課題である重症患者の意思決定について、自分が積み上げてきた考えを崩しては積み上げることで、新たな視点、崩す勇気、崩しても残る大事な部分を学んでいます。一緒に闘う仲間や情熱のある先生方がいることは強い支えです。
治療看護学分野 クリティカルケア看護学領域 博士後期課程3年 稲垣 範子
先生方の熱意のこもったご指導やゼミでのディスカッション、他領域の大学院生の方々との意見交換を重ねることで、自分が明らかにしたい現象と向き合う力がついてきたように思います。2年次から本格的な研究活動に入りますが、臨床の現場に還元できるよう頑張ります。
治療看護学分野 クリティカルケア看護学領域 博士後期課程3年 森島 千都子
私は、救急病棟・ICUで5年の臨床経験を経て、本学に入学しました。私は、病院勤務での日々の忙しさから患者さんに向き合うこと・勉強することが出来ていなかった自分を振り返り、ここでもう一度看護をしっかりと勉強したいと思い、大学院進学を致しました。大学院生生活で改めて学ぶ看護学はとても面白く、また先生方や同期の方々と「看護」について話し合い考えを深める機会がある日々はとても充実しています。
治療看護分野 クリティカルケア領域 博士前期課程2年(高度実践看護師コース) 橋本 彩花
私は、これまで救命救急センターで勤務してきました。臨床で様々な困難な事例があり、急性期における専門看護師の必要性を感じ進学しました。大学は、経験豊かな先生やさまざま背景をもった同期と日々学びを深められるとても良い環境です。この学びを臨床で活かしていきたいと思います。
治療看護分野 クリティカルケア領域 博士前期課程2年(高度実践看護師コース)正垣 淳伍
私は、大学病院のICUで勤務してきました。重症患者や家族と関わる中で、クリティカルケア実践の場は、シームレスに拡がり、重要性は高く、専門看護師の必要性を実感しました。また、科学的根拠や臨床判断に基づいた看護実践の必要性も感じ、進学しました。大学院では、遠隔授業も取り入れながら、倫理的・臨床判断を養う基本を理論や先生方から学修しています。
治療看護分野 クリティカルケア看護学 領域博士前期課程1年(高度実践看護師コース)吉井 裕子
在学中は、研究やCNS実習などの課題を達成するだけで精一杯の状況でしたが、指導教員の先生方の熱心なご指導を賜り、無事に修了することができました。修士論文はICUで人工呼吸管理を受けた患者が体験した身体の心地良さに着目しました。そして、基本的ニードの充足と看護師と患者が分かり合えたことによる身体の心地良さがあることを明らかにしました。現在は臨床に戻り、身体の心地良さをもたらす看護援助を臨床に応用、発展することを目指して取り組んでおります。
修了生 田中 郁恵(急性期病院)
連絡先
■看護学部
〒573-1004 枚方市新町2-2-2
関西医科大学 看護学部
TEL 072-804-0101(代表)
■看護学研究科
〒573-1004 大阪府枚方市新町2-2-2
関西医科大学 大学院 看護学研究科
TEL 072-804-0205、072-804-0207(事務室直通)
E-mail nursing@hirakata.kmu.ac.jp (事務室代表)
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