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学部・大学院

老年看護学領域

あらゆる高齢者が“その人らしさ”を失わない生活を、いつまでも

■領域概要

 高齢者は、人生の最終段階である老年期を、老化による心身の変化に付き合いながら健やかに自律した生活を送りたいと願っています。超高齢社会を迎えて、老年看護を提供する場は、病院などの医療施設だけでなく、高齢者の住む家庭や地域、介護保険施設など広がってきました。

 老年看護学は、あらゆる高齢者が“その人らしさ”を失わない生活をいつまでも続けられるよう健康支援からend of life careまで幅広い支援が求められています。そのため、高齢者および家族、チーム医療の中でのコミュニケーション能力や看護対象のニーズを把握するための豊かな感性と洞察力、心身の不調を察知する確かな知識に基づいた判断力が必要です。

 本学の老年看護領域では、超高齢社会の進行にともなう多様なニーズに対応できる専門的知識と看護技術をもった老年看護実践者の育成をめざします。

 2021年度から老人看護専門看護師コースと研究コースの二つが開講されます。既存の高齢者ケアに疑問をもち、社会動向を見極めながら社会変化に沿って改善したり、高齢者の医療的課題を社会へ発信したりなど、最期まで自分らしく生活できる健康支援について、いっしょに探求しませんか。高齢者の深淵で未知な世界に興味のある人、高齢者が苦手で看護実践に自信がもてない人、ケアを高齢者と共に創ることが楽しい人、お待ちしています!


■研究テーマ

 老年看護学領域では以下の研究に取り組んできました。

  • 高齢者のpeaceful end of lifeにむけての看護
  •  長い人生におけるライフサイクルの最終ステージを穏やかに最期まで暮らせるための高度医療専門病院、地域密着型病院、自宅、施設等さまざまな場所における看護や家族構成の特徴に応じた看護の研究、高齢者遺族への健康支援に関する研究、アドバンス・ケア・プランニング(APC)に関する研究

  • 認知症高齢者が生活力を維持、そして増進していくための支援
  •  身体疾患により急性期病棟に入院している認知症を有する高齢者が認知機能を低下することなく退院するための支援、地域で暮らす、あるいは在宅療養をしている認知症を有する高齢者看護支援の研究

  • 介護家族が介護の必要な高齢者とともに落ち着いて暮らすための支援
  •  家族役割システムや、介護負担の要因と支援、高齢者虐待予防と発見・対応方法、ケアシステムに関する研究

  • 高齢者の生活の質を高めるための多職種連携促進
  •  施設や地域における職種間連携を促進させるための研究、施設における看護職の役割や専門性に関する研究

  • 老年期のより健やかな暮らしの支援
  •  在宅で療養する高齢者の入浴ケアに関する研究、皮膚生理機能を維持するスキンケア、高齢者の不具合な動作を改善する看護ケア(アドヒアランスの向上)

     大学院では院生の問題意識を大切にして研究課題を焦点化し、どのようなフィールド、手法であっても研究のステップを丁寧に進めていきます!


■看護学部の授業風景

 2年生の老年看護援助論の授業のなかで高齢者の理解が深まるよう、高齢者疑似体験を行っています。(写真は演習の一部)









■老年看護学事例検討会

 日ごろの看護の実践において「これでよいのか」と迷ったり疑問に思うことがあっても、じっくり考える時間が取れないことが多いと思います。事例検討会では老年看護の日ごろの実践を振り返り、安堵したり、工夫の必要を感じたりする機会になればと思い実施しています。

 毎回多くの方にお集まりいただいています。紹介事例を中心に活発な意見交換をして、もやもやした気持ちをすっきりさせて帰っていかれます。事例検討のテーマについては認知症に関する希望が多いですが、老年看護に関する内容であればなんでも話し合うことができます。ぜひ、一度足をお運びください。






■地域貢献

 














 枚方市への地域貢献の一つとして、健康教室等に取り組んでおります。2019年度は高齢者の希望にお応えして転倒予防講座を実施しました。転倒危険チェック表も好評で自宅で確認してみたいとの声も聞かれました。積極的な参加者が多く、質問や開催の継続希望も多く聞かれました。今後も地域の方々の希望にお応えできるように健康教室や講演など、将来的には研究的に効果を測定するなど実施していく予定です。

 

講演会開催のご希望や事例検討会参加のご希望がございましたら、下記までご連絡ください。

メールアドレス gnursing@hirakata.kmu.ac.jp

水野敏子教授

 老年看護においては、高齢者の今後の暮らしを見据えた高度な臨床的かつ統合的判断能力が求められます。看護師への研究も大切ですが、当事者である高齢者の認識から研究を進めたいと考えてきました。

 これまで博士前期課程では高齢者の健康増進、褥瘡、認知症高齢者や遺族ケア、ACP等に関する質的研究や事例研究、量的研究を指導してきました。

 博士後期課程では認知症高齢者の看護困難や譫妄、失語症高齢者に関する尺度開発や、end of life careのアクションリサーチ等を指導してきました。

 研究は院生が将来的な自分のテーマをもって国際的に交流・発信できることを期待しながら共に学んでいます。

金原京子講師

 施設における看護と介護の職種間連携をテーマに取り組んできました。現在は、近年、入所者数が増えてきている介護付き有料老人ホームにおける看取りの支援に関しての研究を進めています。また、認知症ケア学会の地域部会委員を務めながら、会員の皆様と供に、よりよい認知症ケアへの模索を続けています。高齢者やご家族への支援・看護について様々な角度から検討していきたいと思っています。

林みつる講師

 高齢者がより健康に好ましい生活をするために、医療者にできることは何でしょうか。私は高齢者の日常生活に潜む誤った習慣に関心があります。「どうして?!そうするのか」「これって(実際のところ)どうなのか?」という疑問や不安などを手がかりに、やっていることの”適切さ”を問う看護研究を続けています。苦労を重ねた先にわかる楽しさあります。一緒にそのプロセスを歩みませんか。

伊坪恵助教

 急性期病院勤務時は老人看護専門看護師として、認知症ケアチームに依頼のあった認知症高齢者のケアを病棟看護師とともに実施したり、考えたりしていました。また、せん妄を発症した高齢者のケアやせん妄発症予防プログラム導入に向けての活動も行っていました。臨床での経験を大学での実習や演習、講義の中で伝えていくとともに、地域で暮らす高齢者について自分自身ができることを考えていきたいです。

連絡先

■看護学部
〒573-1004 枚方市新町2-2-2
関西医科大学 看護学部
TEL 072-804-0101(代表)


■看護学研究科
〒573-1004 大阪府枚方市新町2-2-2
関西医科大学 大学院 看護学研究科
TEL 072-804-0205、072-804-0207(事務室直通)
E-mail nursing@hirakata.kmu.ac.jp (事務室代表)

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