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学部・大学院

英語

日本の英語教育が成果を上げない理由のひとつに、英語を学習する目的が多様であることがあります。このため本学が医学部単科大学であることから、本講座では医学英語に特化した教育を行っています。
最先端の医学を学び、研究し、その成果を発表するには、英語のスキルは欠かせません。しかし、日本の英語教育では、これまでほとんどが文系の内容が占め、自然科学系の内容は6分の1にしかならず、医学英語に特化させても、その道のりは険しいと言えます。本学では1年生と2年生で、身体の構造と仕組み、病気について英語表現を学習します。
テキストだけではなく、映像やeラーニングの教材を駆使して、教育効果を上げることに取り組んでいます。

抽象概念が多い医学英語をメタファー的表現への言い換えにより理解や記憶を容易にさせる

 Bergen(2012)の提唱するEmbodied Simulation理論は、言語を理解する時、脳内で起こることを解明しようとするものです。つまり、視覚に関する言葉を見聞きすれば、脳内では視覚野が活性化されるというように、言葉の内容を実際に経験している時と同じ脳部位を使ってシミュレーションすることで言語を理解しているのです。言語理解を身体的プロセスであるとみなす理論はLakoff and Johnson(1980)やJohnson(1987)をはじめとして認知言語学の分野で提唱されてきました。Bergen(2012)ではfMRIやTMS(経頭蓋磁気刺激法)、視線のトラッキングといった様々な脳科学的・心理学的実験を行うことで、この理論の信憑性を大いに飛躍させました。EmbodiedSimulation理論は解明すべき点も多いのですが、今後脳科学や心理学からのデータが集まるにつれて、ますます発展する理論になるでしょう。この理論を、抽象的な医学英単語に応用することで、仮説の有効性を確かめていきます。

現在の研究テーマ

Embodied Simulation理論のMetaphorical Simulation仮説の医学英語による検証

 Embodied Simulation理論に関して、Bergen(2012)のMetaphorical Simulation Hypothesisを現在検証しています。この仮説では、抽象概念を理解する時にも具象概念を使ってメタファー的にシミュレーションを行っているのではないかと考えます。この説そのものは、Lakoff andJohnson(1980)以来、認知言語学の分野で提唱されています。つまりメタファーは単なる修辞表現ではなく、人間の理解様式であるという主張です。しかし、言語学的アプローチでは、言語データから間接的に脳内プロセスを推測するしかなく、確証に欠ける部分が否めませんでした。しかし、Bergen(2012)では、Metaphorical Simulation Hypothesisを裏付ける心理学実験による証拠が示されており、多くの認知言語学者が納得する証拠になると考えられます。このような理由により、Metaphorical SimulationHypothesisは今後大変有望な仮説ですが、この仮説を検証する研究として現在進めているテーマが「抽象概念が多い医学英単語もメタファー的表現を用いて言い換えることで、理解や記憶が容易になるのではないか」というもの。具体的には、抽象的な医学英単語を具象的なメタファー表現に言い換える例文と、抽象概念のままの表現の例文を作成し、その正答率を測っています。それぞれの正答率の比較から、メタファー表現の方の正答率が優位に高くなれば、仮説の有効性が確かめられたと考えています。

連絡先

〒573-1010 枚方市新町二丁目5番1号
関西医科大学 英語教室
電話 072-804-0101(代表) 内線(2275,2276)

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