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学部・大学院

精神看護学領域

すべての人のメンタルヘルス支援を含む『精神保健看護』

■領域概要

 関西医科大学看護学部そして大学院の看護学研究科における精神看護学領域は、統合失調症やうつ病などの疾患を抱えた対象の看護を扱う狭義の精神科看護ではなく、すべての人のメンタルヘルス支援を含む『精神保健看護』という広義の領域を専門にしています。2021年4月現在、教授1名、講師1名、助教3名の5名体制です。


■大学院における学び

 博士前期課程では、将来、精神看護の専門看護師(CNS:Certified Nurse Specialist)になることを目指して5名(1年2名、2年3名)の院生が在籍しています。2020年4月より、博士後期課程に1名が在籍しています。精神看護の中でも『リエゾン精神看護』を専門的に学ぶことができます。博士後期課程は広域看護分野(精神看護学・地域看護学・在宅看護学)での複数教員による研究指導体制なので、探究したい研究課題に対応できます。博士後期課程では、1名(2年)の院生が在籍しています。

オンラインでのゼミ風景


■大学院生の研究紹介

博士前期課程修了生
  • 「コロナ禍の生活状況の変化に伴う家族介護者の介護負担感が健康状態に及ぼす影響」
  • 「東アジアにおける惨事ストレスに関する総合的研究」(研究分担者) 基盤研究A(平成22年~25年)
博士後期課程在籍学生
  • 「日本のコロナ禍におけるギャンブル問題を抱える当事者のリカバリーと再発要因」

■大学院生からのメッセージ

  • 私は、15年の看護師経験を経て大学院に入学しました。内科病棟で勤務しているときに、精神症状が出現している患者さんへの看護に難しさを感じていました。その経験から、リエゾン精神看護に興味を持ち、精神看護専門看護師を目指して大学院に入学しました。大学院では、著名な先生方から指導を受けることができ、様々な臨床経験をもった同級生と討議する機会も多く、とても充実した日々を過ごしています。【博士前期課程1年生】
  • 私は臨床を通して、様々な精神的な問題を抱えている対象者は多いと感じています。また、その対象者と関わる際、戸惑いや思い悩むこともあり、高度な看護実践の必要性を感じ、専門的な知識や技術を学ぶ為、進学しました。大学院では、さまざまな背景をもった同期の方々と経験や知識が豊富な先生方から学べる環境はとても充実しており、「看護」を深める良い機会になっています。【博士前期課程1年生】
  • 私は自宅が県外なのですが、仕事と大学院生活を両立しています。コロナ禍で大阪への通学が困難な中、リモートでの授業を実施して頂いたり、いろいろな手続きを代わりにして頂いたり細部に渡りご配慮を頂き、無事に一年を終えることができました。今年度大学院を修了し、専門看護師への道が開かれるよう、先生方が温かくサポートして下さっていることに大変感謝致しております。このような恵まれた環境で学ぶことができる関西医科大学で一緒に学んでみませんか?【博士前期課程2年生】
  •  私はリエゾン精神看護専門看護師を目指し、大学院に進学しました。身体疾患により精神的な問題を抱える方、精神疾患があり身体疾患の治療が必要になった方、共に働く看護師のメンタルヘルス等、精神看護に必要な知識、技術を身につけたいと思ったことがきっかけです。先生方のご指導を受けながら、日々課題に取り組んでいます。臨床の場で活かせるよう、学修を深めていきたいと思っています。【博士前期課程2年生】

 

■研究紹介

  • 三木明子
    • 「看護職等が受ける暴力・ハラスメントに対する実態調査と対応策検討に向けた研究」(研究代表者) 令和元年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)
    • 「訪問看護師・介護員における暴力への対応力向上のためのトレーニングプログラムの開発」(研究代表者) 基盤研究(C)(平成31年~)
    • 「産業看護職の基礎教育のためのe-learningによる現任教育プログラムの開発」(研究分担者) 基盤研究(C)(平成31年~)
    • 「訪問看護における暴力防止のためのe-learningによる教育プログラム開発」(研究分担者) 基盤研究(C)(平成31年~)
    • 「小児医療現場で発生する患者・家族の暴力への対応力強化プログラムの開発と効果の検証」(研究分担者) 挑戦的萌芽研究(平成30年~令和2年)
    • 「訪問看護利用者、家族による暴力の危険予知訓練プログラム構築と実施効果の検討」(研究分担者) 基盤研究(C)(平成29年~令和2年)
    • 「在宅ケアを受ける患者・家族からの暴力・ハラスメント防止方策の構築」(研究代表者) 基盤研究(C)(平成28年~30年)
    • 「暴力・虐待被害者に対する司法看護介入スキル向上のためのプログラム開発」(研究分担者) 挑戦的萌芽研究(平成28年~30年)
    • 「病院における患者・家族の暴力に対する医療安全力を高める体制の醸成」(研究代表者) 基盤研究(C)(平成25年~27年)
    • 「日本の学部・大学院教育における新たな司法看護教育体系の創造」(研究分担者) 挑戦的萌芽研究(平成25年~27年)
    • 「東アジアにおける惨事ストレスに関する総合的研究」(研究分担者) 基盤研究A(平成22年~25年)
  • 矢山壮
    • Wellness Recovery Action Plan (WRAP)の研究
      WRAPとは元気回復行動プランと呼ばれています。毎日健康や元気でいるために、日頃自分が出来る工夫を上手に使いこなすタイミングを教えてくれるシステムです。精神障害の有無にかかわらず、どんな人にも役立つものです。WRAPについて様々な取り組みをしています。また、WRAPを取り入れた訪問看護をおこなっている訪問看護ステーションと様々な取り組みもおこなっています。
      「精神疾患患者のリカバリーを促進するWRAPプランの共有データベースの開発」(研究代表者)若手研究(B)(平成29年~)
    • 精神科病院における患者から看護師への暴力防止の研究
      暴力を受けた際に記載する報告書から暴力発生状況を分析し、臨床の看護師へ分析結果をフィードバックすることで、臨床の看護師とともに暴力予防策を検討しています。
  • 的場圭
    • 精神障がいをもつ人へのリカバリー支援の研究
      精神障がいをもつ人への支援では、症状や障がいの有無に関わらずその人らしく生きていくことを支援するというリカバリーモデルが広がりつつあります。現在、WRAPやIMR(Illness Management and Recovery)などのリカバリー志向支援を実践している専門職の方々の関わりからリカバリー志向の看護について検討しています。
  • 川﨑絵里香
    • 精神疾患患者の“幸せ”を支援するための研究
      患者自身が望む“幸せな生活”を支援するために、病院と地域の看護をつなげる連携方法について研究しています。また、患者の支援として、アロマセラピーを現場に活用できるのか、その有効性を検討しています。
  • 手嶌大喜
    •  IC機器を用いた認知症患者の行動分析を行って、患者の行動を客観的な観察方法を用いて評価しました。それによって、それまで見えなかった患者の行動に気づくことができ、そのデータを現場へフィードバックすることで、患者ケアを充実させる足がかりとしました。
      また、精神科病院において、身体合併症のある患者への対応が必要となるケースが増えており、早期発見のために病棟でどのようなアセスメントが必要になるのかを探索しました。

■教員紹介

三木明子教授

 私自身、大学院生の時から同じ研究テーマを継続してきました。そのため、学生の関心のある研究テーマを大切にし、手厚く指導しています。研究テーマはシビアな内容ですが、領域の雰囲気は明るく楽しいです。精神看護学の実践や研究に興味のある方を、心よりお待ちしております。ぜひ本学で、一緒に学び、探究していきましょう。

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矢山壮講師

 私の大学生活は看護学以外にも政治やファイナンシャルプランニングなどにも興味を持ち勉強しました。何事にも興味を持ち勉強することが必ず看護や研究に役立ちます。精神看護のみならず様々なことを一緒に学んでいきましょう。

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的場圭助教

 精神看護学領域には、多様な経験と研究テーマを持った教員と院生がいます。精神科での看護に限らず、精神看護に関心のある方をお待ちしております。

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川﨑絵里香助教

 精神看護は、精神疾患をもつ方への援助だけでなく、自分や周囲の方が幸せに生きていくための方法も学ぶことができる領域です。精神科に限らず、さまざまな場でのこころの健康について、一緒に学べることを楽しみにしています。

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手嶌大喜助教

 「精神科は難しい」「よくわからない」。そう感じている方は少なくないと思います。私自身もよくわからないと感じる事は多いですが、疾患がその方の一つの特徴だと捉え、理解しようと思えるようになって楽しみが見えてきました。精神看護は楽しいんだと思えるように一緒に学んでいきましょう。

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■研究の成果物・書籍など

  • 患者さん・家族からの暴力に対する医療安全力向上体制【精神看護学領域】
  • 在宅ケアを受ける患者・家族からの暴力・ハラスメント防止方策の構築
  • 「看護職員の惨事ストレスとケア-災害・暴力から心を守る-」三木明子・矢山壮(執筆者)朝倉書店(2020年10月発行)
  • 「フォレンジック看護ハンドブック-法と医療の領域で協働する看護実践-」三木明子(訳)福村出版(2020年9月発行)
  • 「訪問看護・介護事業所必携!暴力・ハラスメントの予防と対応-スタッフが安心・安全に働くために-」三木明子(監修・著)メディカ出版(2019年3月発行)
  • 「増補新訂 医療機関における産業保健活動ハンドブック」三木明子(執筆者)産業医学振興財団(2019年3月発行)
  • 「ガマンしない、させない!院内暴力対策「これだけは」」三木明子(編集・著)メディカ出版(2017年7月発行)
  • 「働く女性のストレスとメンタルヘルスケア」三木明子(執筆者)創元社(2017年3月発行)

連絡先

■看護学部
〒573-1004 枚方市新町2-2-2
関西医科大学 看護学部
TEL 072-804-0101(代表)


■看護学研究科
〒573-1004 大阪府枚方市新町2-2-2
関西医科大学 大学院 看護学研究科
TEL 072-804-0205、072-804-0207(事務室直通)
E-mail nursing@hirakata.kmu.ac.jp (事務室代表)

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