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研究情報を更新しました

市橋教授、福元准教授、八木講師の共著論文が「Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism」に採択されました

 Association of decreased hemoglobin levels with worse muscle mass and strength in community-dwelling older people
地域在住高齢者におけるヘモグロビン値の低下と筋肉量および筋力低下との関連性

Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism
 
Zimin Wang, Masashi Taniguchi, Yosuke Yamada, Misaka Kimura, Yoshihiro Fukumoto, Masahide YagiNoriaki Ichihashi

研究の概要:

貧血患者におけるヘモグロビン低下は筋量や筋力の低下と関連する。しかし、この関連は疾患の進行に伴い同時に生じている可能性が高く、必ずしも直接的な関連を示すものではない。そこで本研究では、赤血球成分・筋特性(筋量・筋質)・筋力の関係を明らかにするため、健常高齢者を対象として検討を行った。健常高齢者85名(女性46名)を対象に、早朝空腹時に採血を行い、赤血球数およびヘモグロビンを測定した。さらに、超音波により大腿四頭筋の筋厚(筋量指標)・筋輝度(筋質指標)を評価し、筋力計を用いて等尺性膝伸展筋力を測定した。相関分析の結果、赤血球数およびヘモグロビンは筋厚および筋力と正の相関、筋輝度と負の相関を示したが、年齢・性別を調整すると筋輝度との相関は消失した。媒介分析の結果、赤血球成分が筋厚を介して筋力に影響を及ぼすことが確認された。以上より、健常高齢者において赤血球成分の低下は筋量減少を介して筋力低下につながる可能性が示唆された。  



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