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研究情報を更新しました
市橋教授と梅原助教の共著論文が「 Journal of Biomechanics」に採択されました
		Tibial nerve stiffness is related to maximum angle of ankle dorsiflexion
		(脛骨神経の硬さ(スティフネス)は足関節最大背屈角度と関連している)
 
	Journal of Biomechanics
Hiyu Mukai, Jun Umehara, Junya Saeki, Ko Yanase, Zimin Wang, Hiroshige Tateuchi, Noriaki Ichihashi
研究の概要:
関節可動域は臨床現場において、関節柔軟性を評価するために使用されることが多い指標である。ヒト生体において、関節可動域は筋の硬さや伸長に対する耐性(stretch tolerance)が関連していると考えられている。近年、stretch toleranceには神経の硬さが関連していることが示唆されている。しかし、関節可動域に対して、筋と神経のどちらの硬さの関連が強いのかを検討した先行研究はない。本研究の目的は、足関節背屈可動域に対する下腿三頭筋と脛骨神経の硬さの関連を明らかにすることとした。健常若年男女41名を対象に、足関節背屈可動域と下腿三頭筋(腓腹筋内側頭および外側頭、ヒラメ筋)、脛骨神経のせん断波伝播速度を計測した。各組織のせん断波伝播速度は、足関節背屈5°、15°、25°で計測した。重回帰分析の結果、足関節背屈5°、15°、25°のそれぞれにおける脛骨神経のせん断波伝播速度と足関節背屈可動域との間に、有意な負の関連が認められた。一方、いずれの角度においても、下腿三頭筋のせん断波伝播速度は足関節背屈可動域と有意に関連しなかった。これらのことは、脛骨神経の硬さが足関節背屈可動域に関連する一方で、下腿三頭筋の硬さは足関節背屈可動域に必ずしも関連しないことを示唆するものである。
研究の概要:
関節可動域は臨床現場において、関節柔軟性を評価するために使用されることが多い指標である。ヒト生体において、関節可動域は筋の硬さや伸長に対する耐性(stretch tolerance)が関連していると考えられている。近年、stretch toleranceには神経の硬さが関連していることが示唆されている。しかし、関節可動域に対して、筋と神経のどちらの硬さの関連が強いのかを検討した先行研究はない。本研究の目的は、足関節背屈可動域に対する下腿三頭筋と脛骨神経の硬さの関連を明らかにすることとした。健常若年男女41名を対象に、足関節背屈可動域と下腿三頭筋(腓腹筋内側頭および外側頭、ヒラメ筋)、脛骨神経のせん断波伝播速度を計測した。各組織のせん断波伝播速度は、足関節背屈5°、15°、25°で計測した。重回帰分析の結果、足関節背屈5°、15°、25°のそれぞれにおける脛骨神経のせん断波伝播速度と足関節背屈可動域との間に、有意な負の関連が認められた。一方、いずれの角度においても、下腿三頭筋のせん断波伝播速度は足関節背屈可動域と有意に関連しなかった。これらのことは、脛骨神経の硬さが足関節背屈可動域に関連する一方で、下腿三頭筋の硬さは足関節背屈可動域に必ずしも関連しないことを示唆するものである。
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