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研究情報を更新しました

宮原助教の共著論文が「作業療法」に掲載されました

高次脳機能障害者の復職支援に対する両立支援制度活用の有用性

─作業療法士が活用すべき新たな復職支援戦略 

作業療法

中島 宮原 川端 佐藤 万美小林


研究の概要:
 脳損傷後の後遺症である高次脳機能障害を有する方の就労支援は専門的技術を必要とします。厚労省により定められた、治療と就労の両立を支援する両立支援制度を活用した作業療法支援の有用性を検討しました。両立支援制度を導入した復職支援7事例を対象に,質的帰納的分類法を用いて分析を行いました.分析結果より,復職に際して職場は「職務遂行に必要な基本的能力」「具体的な業務遂行能力」を対象者に求めていたことがわかりました.また作業療法士は他職種とともに「就業上生じる課題と対応方法の提示」「復職可能の判断」「復職フォローアップ体制」を指導していました.両立支援制度は,アウトリーチ支援が困難な医療機関所属の作業療法士にとって,就業指導上の要点を明確にし,作業療法士の視点を反映させた指導を行う点で有用であることが示されました.

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