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学部・大学院

分子細胞生物学

当講座が現在取り組んでいる研究テーマは、基礎医学から臨床まで多方面に渡っていますが、予防医学に重点をおいた研究が主です。異なった研究分野の教員が様々な領域の研究を並行して行うことにより、広範囲にわたる公衆衛生学の教育分野に対応できるよう日々下記の内容に主に対応できる研究を行っています。
分子レベルでの疾病の治療及び予防のメカニズムを解明することを目的に現在、更年期障害の一つである骨粗しょう症の予防に関する研究と感染症の診断キットの開発に関する研究を行っています。
閉経後の骨粗鬆症はエストロゲンの分泌量の急速な減少に伴い、骨量が減少し、骨折を生じやすくなる疾患です。臨床および基礎研究において、いくつかの漢方薬は更年期の症状に対する骨減少の抑制効果があるとの報告があり、漢方薬の骨粗鬆症に対する予防及び治療効果が期待されます。しかし、これらの漢方薬が骨減少を改善する詳細な作用機序についてはまだ明らかにされていません。まず我々は破骨前駆細胞であるRAW264細胞に対して破骨細胞分化因子sRANKLを添加すると同時に種々の漢方薬を添加し、in vitroにおいて破骨細胞分化過程における影響をTRAP染色並びに破骨細胞分化マーカーを用いた遺伝子レベルでの解析を行っています。また、in vivoにおいても骨粗しょう症モデルマウスを作成し、漢方薬の治療及び予防効果を検討しています。
 また、感染症の診断キットの開発では活動性結核など感染症の新規診断法の開発を行っています。近年がんなどの炎症性疾患において患者の血液や組織液中に疾患特異的エクソソームmiRNA及びsmall RNAの検出が報告され、結核感染患者の血清中にも特異的なsmall RNAが報告されています。しかし、採血より簡便な採尿に着目してみると、活動性結核患者の尿中に特異的に検出されるmiRNAは未だ報告がありません。我々は発展途上国でも簡便迅速にできる活動性結核の新たなスクリーニング法の開発に着手し、結核特異的新規バイオマーカーとして候補miRNAをリストアップしました(特許出願済み)。また、世界的パンデミックを起こしているCOVID−19も結核と同じ呼吸器疾患ですが、同様にCOVID−19特異的miRNAを検出しました。この両者にはほとんど一致するmiRNAが検出されなかったことから、疾患特異的バイオマーカーとしての有用性が示唆されています。今後、疾患特異的バイオマーカーを用いた感染症の診断キットを企業と共同で開発し、実用化に向けた研究を進めていく予定です。

現在の研究テーマ

連絡先

〒573-1010 枚方市新町二丁目5番1号
関西医科大学 衛生・公衆衛生学講座
電話 072-804-2400,072-804-2402(ダイヤルイン)
FAX 072-804-2409

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