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学部・大学院

発達小児科学

小児科学講座では、幅広い分野において基礎研究、臨床研究を活発に行っていますが、教室全体のメインテーマは、「小児疾患における腸内細菌叢の異常」です。すなわちヒトの健康維持にとって重要な役割を担っている腸内細菌が、小児期にどのように形成されていくのか、また腸内細菌叢に異常が生じた場合、どのような疾病や病的状態のリスクが増すのか、といった臨床的研究を行っています。最近5年間で以下の様な研究成果を発表しています。

①小児のネフローゼ症候群の小児の腸内細菌叢では酪酸産生菌が減少していること、そして酪酸産生菌を継続的に摂取すると、再発の頻度を抑制できる可能性があること、などを明らかにしました(Idiopathic nephrotic syndrome in children: role of regulatory T cells and gut microbiota. Pediatr Res. 2021;89:1185-1191; Gut Microbiota Dysbiosis in Children with Relapsing Idiopathic Nephrotic Syndrome. Am J Nephrol. 2018;47:164-170; The long and winding road to the etiology of idiopathic nephrotic syndrome in children: Focusing on abnormalities in the gut microbiota. Pediatr Int. 2021 Mar 3. doi: 10.1111/ped.14679; Clinical Significance of Probiotics for Children with Idiopathic Nephrotic Syndrome. Nutrients. 2021;13:365. doi: 10.3390/nu13020365)。
②分娩様式(経腟分娩か帝王切開分娩か)によって新生児の腸内細菌叢は異なること、しかしその後、母乳を摂取させると生後1か月で両者の差は小さくなることを報告しました(Effect of Delivery Mode and Nutrition on Gut Microbiota in Neonates. Ann Nutr Metab. 2019;74:132-139)。
③食物アレルギーの小児の腸内細菌叢でも酪酸産生菌が減少していること完全経腸栄養を行っている小児では腸内細菌叢の乱れが明らかなこと、なども報告しています(Decreased butyric acid-producing bacteria in gut microbiota of children with egg allergy. Allergy. 2021;76:2279-2282)。

 その他にも、現在進行中の研究として、重症心身障がいやてんかんの小児患者における腸内細菌叢の乱れやいまだに原因の不明な川崎病の病因論としての腸内細菌叢の乱れについて、検討を行っています(Our Evolving Understanding of Kawasaki Disease Pathogenesis: Role of the Gut Microbiota. Front Immunol. 2020;11:1616. doi: 10.3389/fimmu.2020.01616)。

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関西医科大学 小児科学講座
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